【親友の死】あの日の悲しみから、イラスト思考は始まった。
今回は私自身の原体験についてお話させてください。
「自分らしい人生を描き、叶える」プログラムを
私、松田 純はなぜ全力で伝え続けているのか。
その原点には、
一人の親友との出会いと別れがありました。
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死を意識した、暗い子ども時代
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私が生まれ育ったのは、
熊本県にあるのどかな田舎町。
小学2年生の頃に
あるきっかけで「死」を意識するようになり、
どちらかといえば暗い子どもだったと思います。
「何のために生きるのが、本当の生き方なんだろう?」
高校に入ってもそんなことばかり考えていて、
「何のために勉強するのだろう」と悩み、
不登校の時期もありました。
そんな自分を変えたくて、
思い切って東京の大学へ進学。
文学や哲学書を読みながら、
自転車部で全国・海外を旅し、
人生の意味を探し続けました。
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人生を語り合える親友との出会い
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そこで出会ったのが、Y君。
やんちゃでトガっていた私と違って
とても優しく、みんなに好かれる存在。
そんな優等生的なところが
本人にはコンプレックスでもあったようで…
彼もまた、
「本当の自分って何なのか?」を探していました。
私たちはすぐに意気投合し、
テントを積んで自転車で旅をしながら
将来について語り合う仲間になりました。
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そんな大学時代も終わりに近づいた頃、
ある日Y君はみんなを驚かせました。
「新聞奨学生として新聞配達をしながら、
夜間大学で映画の勉強をする!」と
チャレンジングな進路を宣言したからです。
理系出身の彼にとって、まったく未知の分野。
当時、まんが家としてデビューし
禅の道場への住み込み修行にチャレンジしていた
私自身もとても嬉しくて
「お互い、頑張ろうな!」
そう励まし合って、
それぞれの道へ進んでいったのです。
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…突然の死
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けれども、
禅道場で修行に励みつつ、
まんが家として頑張っていたある日、
私は突然、彼の死を知らされます。
Y君は、自分で命を絶ってしまったのでした。
「そんなことあるわけない…」と
全く信じられませんでした。
後日、お母さまに見せてもらった日記には
こんな言葉が綴られていました。
「自分らしい生き方が、僕には見つけられなかった」
「やっぱり僕にはダメだったんだ」
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夢を語り合い、悩みを共有した同志の死。
あまりにも早すぎる別れでした。
別れの痛みと悲しみ、そして、
助けてあげられなかった自分の無力さ。
私自身にとっても、人生最大の挫折でした。
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ショックの全てを禅にぶつける
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「なぜ純粋だったY君が
死ななければならなかったのか」
その想いを抱えて、
私は禅の修行に打ち込みました。
全国の禅道場を行脚して
厳しい修行に打ち込んだ末に
人生を根本から変えるような
深い感動体験と出会ったのです。
「私の人生はこれだ」と感じた瞬間でした。
けれど…
心の底から湧き上がってきたのは、
こういう想いでした。
「今の自分だったら、Y君を救えたかもしれない」
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志だけではどうにもならず…300万の借金
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それからは
まんが家として自分の物語を描くよりも、
「人生の意味を見つけたいと願う人のサポート」が
私の新しい夢になりました。
禅の学びとまんがのスキルを融合させて、
“誰でも自分の人生を描けるプログラム”をつくりたい!
そう思って起業しましたが、
あっという間に資金は尽き、
借金300万円を抱えるところまで追い詰められました。
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そんな中、イラストを描きながら
自分自身の過去や感情を見える化していくと、
あふれるように本音や願いが出てきて、
人生の意味に自然と近づける感覚が生まれたのです。
「これなら誰でも楽しく、自分の人生に向き合える!」
そう確信しました。
実際に形にしていくには何年もかかりましたが、
受講生と一緒に悪戦苦闘する中で
後にパートナーともなる利恵さんとも出会い、
「自分発見プログラム」がついに完成しました!
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Y君からもらったバトンをつないで
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今でも当時の仲間と一緒に、
Y君のお墓参りに伺っては、志を確かめ直しています。
誰でも描ける簡単なイラストを通して
自分の経験や想いを見つめ、
そこに眠る宝物を掘り起こして未来を描く。
それが「人生の意味を描く」ということ。
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一番届けたかった相手、Y君はもういません。
それでも…いえ、だからこそ、
ご縁を頂いた受講生お一人おひとりと向き合いながら、
新しい人生のスタートを純粋に求めるみなさまを
全力でサポートさせて頂いております。
楽しくイラストを描きながら
人生の意味を見つけて、
まっすぐに実現できる世界を
あなたと一緒に作っていけたら嬉しいです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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